ヒアルロン酸は、もともと人間の体の中にも皮膚や関節などに存在している物質で、保水力が高く、肌の張りや弾力性を保つ働きがあります。
人工的に(つまり自然物質ではありません)注射剤としたヒアルロン酸を注入することによりホウレイ線や目の下のクマを目立たなくしたり、鼻筋を高くしたり顎を出したりします。
自然物質ではなく夾雑物もあることから、注入ヒアルロン酸に対してアレルギーを起こす可能性があります。また、仕上がりが気に入らないなど何らかの理由でヒアルロン酸を早く無くしたい場合のためのヒアルロン酸を分解する注射(ヒアルロニダーゼ)もありますが、その注射にもアレルギーのリスクがあります。 注入したヒアルロン酸の持ちについてよく話題になりますが、例えば「1年持つ」というのはヒアルロン酸が全て吸収されるまでの期間という意味で、効果に満足している期間はそれより遥かに短いです。 そして、技術的な原因がほとんどですが、稀に皮膚が壊死したり最悪失明したりするという大きなリスクもあります。ヒアルロン酸を注入し過ぎて血液の流れを遮断したり、血液内に入ったヒアルロン酸粒子が眼動脈を閉塞してしまうことにより起こる事故です。 そもそも医療処置にリスクがゼロのものは有りません。比較的気軽に広く行われているヒアルロン酸注射ですら、一歩間違えると失明というとんでもないトラブルが起こり得るのです。