いわゆる「にんにく注射」は、にんにくから抽出したエキスが入っているわけではなく、肉体疲労に効果の高いビタミンB1を大量に注射するものです。
独特の匂いがにんにく臭に似ていることから、にんにく注射と呼ばれます。肉体疲労や風邪引いた際の倦怠感などに有効です。
副作用ではないのですが、その独特の匂いで気分が悪くなったり吐き気を催すリスクがあります。そのため、当院では体に負担のないように注射ではなく基本的に点滴で行います。
プラセンタは人の胎盤エキスであり、胎児への栄養となる微量元素はじめ各種アミノ酸や酵素などが含有されています。保険適応になっている更年期障害や肝機能障害以外にも、肌状態の改善や疲労回復など様々な効能が謳われています。
ただし、人由来の生物製剤のため、未知の感染症に感染するリスクがゼロではありません。そのため、人のプラセンタを注射などで1度でも経験したら献血が出来ません。また、プラセンタ自体に対してアレルギー反応を起こすリスクもあります。
α-リポ酸は、我々の細胞の中のミトコンドリアに存在しエネルギーを作ることを助ける補酵素として働く物質です。糖や脂肪酸をエネルギーに変えるため、ダイエットに良いと言われるわけです。実際の適応は、激しい肉体疲労時に摂るものとされます。
副作用として、低血糖発作による動悸や手の震えが起きる可能性があります。また、注射や点滴の場合、安易にビタミンB群やビタミンCと混ぜると血栓を生じるリスクがあるとされます。
ビタミンCは美白効果やコラーゲンを生産し皮膚や血管を強くする効果があるとされます。また、免疫力を高める効果もあるとされます。サプリで摂っても吸収される量に限界がありますので、25gという大量のビタミンCを点滴します。「ビタミンCは尿で捨てられるので摂っても意味がない」というウワサがありますが、尿で捨てられるのはビタミンCのみならずビタミンB群など水溶性ビタミンは全てそうです。しかし、いったん体内を駆け巡るので意味がないわけではありません。
副作用ではありませんが、濃い液(浸透圧が高い)なので点滴中に口が渇く人がいます。また、空腹状態で点滴すると低血糖症状で気分が悪くなる人がいます。血管痛と言って、点滴している側の腕に痛みを感じる人もいます。
私たちの体内には、水銀や鉛、ヒ素など、食物や飲料水などを通して、知らず知らずのうちに有害な毒素が蓄積されています。これらの重金属毒素は、お肌や身体の不調の原因になります。重金属毒素は、キレート剤というものを点滴で入れなければ抜くことはできません。
当院では、先ず毛髪検査を行って重金属の蓄積レベルを測定し、その結果に応じてキレート剤によるデトックス点滴をお勧めしています。2週間に1回のペースで、とりあえず10回の治療が基本。検査で亜鉛やマンガンなどの必要ミネラルの不足もわかりますので、同時に補っていきます。
点滴時に血管痛・腕のだるさ・頭痛・吐き気などの症状が出る人がいます。デトックス点滴後に全身のだるさがある場合は亜鉛欠乏症の可能性があり、亜鉛をサプリで摂る必要があります。